腰椎すべり症とは?原因・症状・整体でのケアについて

腰の骨がズレると危ない!

「腰の骨がズレると危ない」と聞いたことはありませんか?

腰椎すべり症とは、本来の位置にあるべき腰の骨(腰椎)が前方または後方にずれてしまう状態を指します。中高年の女性を中心に多く見られる疾患で、放置すると腰痛や足のしびれが悪化し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

腰椎すべり症は、腰を支える筋肉や背骨の中を通る神経に大きな負担をかけるため、早めのケアがとても大切です


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腰椎すべり症とは?

背骨は、7つの頚椎・12の胸椎・5つの腰椎・仙骨・尾骨から成り立っています。
腰椎は通常しっかり固定されており簡単にはズレませんが、関節や椎間板の異常があると骨が前後に滑ることがあり、これを腰椎すべり症と呼びます。特に第3〜第5腰椎で起こることが多いです。

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腰椎すべり症のタイプ

腰椎すべり症には、骨が後ろ側へずれてしまう”後方すべり”と、前にずれてしまう”前方すべり”がありますが、ほとんどは前方すべりです。これは構造的に前に滑りやすい位置にあるからというのが大きな理由になります。このすべる原因について「分離すべり症」「変性すべり症」と大きく2タイプに分けられます。それぞれについて詳しくまとめていきます。

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①分離すべり症

椎弓の一部が疲労骨折して切り離される「分離症」が原因で骨が滑ってしまうタイプです。

  • 主に10〜15歳の男子に多い

  • 激しいスポーツ(ジャンプ、腰の反り返し、ひねり動作)の繰り返しが要因

  • 第5腰椎で多く見られる

分離症そのものは日本人の約5〜7%にみられますが、必ずすべり症に進行するわけではありません。骨格や靭帯の特徴により進行するかどうかが変わります。

変性すべり症

最も多いタイプで、特に女性に多くみられます。

  • 発症は50〜60歳頃が中心

  • 女性ホルモンの減少や骨粗しょう症の影響と関係

  • 第4腰椎で多発

加齢に伴う椎間板や関節の変性によって骨が支えられなくなり、すべりが生じます。

腰椎すべり症の症状

主な症状としては腰痛と坐骨神経痛があります。すべりが重度になるにつれ、腰椎後方の脊柱管という神経の通り道が細くなり、馬尾神経や神経根圧迫されることが要因となり、下肢に痛みやしびれが症状として表れることがあります。また、間欠性跛行(少し歩くと足が痛くなったりして歩けなくなり、休むとまた歩けるようになること)が見られることも特徴です。症状が軽度の場合には自分でも気づかないことが多いため、エックス線検査を行った時に偶然に腰椎すべり症が発見されることもあります。

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自由が丘あゆむ整体院での施術方法

当院では、腰椎すべり症による腰や足の不調に対し、次のようなアプローチを行います。

  1. 全身のバランス検査
    整形外科的なテストを用い、背骨や骨盤の状態をチェックします。

  2. 骨盤・背骨の矯正
    生理的な背骨のカーブ(湾曲)を整え、腰への負担を軽減します。

  3. 仙腸関節の調整
    腰と骨盤をつなぐ関節を整え、腰部へのストレスを減らします。

  4. 運動指導
    筋肉のクセや生活習慣に合わせた運動プランをお伝えし、再発予防をサポートします。

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セルフケア:すべり症予防のエクササイズ

すべり症にならない為には、骨を強くすることと細胞の新陳代謝をしっかり行う為に血液循環を良くする2つの要素が大事になってきます。骨は負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。つまり歩いたり、走ったりして衝撃があった方が骨は強くなっていきます。血液循環は筋肉が動くことで流れがよくなります。普段動かさない動きをすると、使ってない筋肉を使えるのでおすすめです。

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【背伸びカカト上げ運動】
①裸足で真っ直ぐ立ちます。
②両手を上に伸ばし、カカトもあげます。
③しっかり伸びたら手と足の力を抜き、①の状態に戻します※カカトを下ろした時に振動を感じれたらOK。
④ ②⇄③を5回繰り返します。

※すべり症の予防運動なので、すでにすべり症の方、背骨に疾患がある方は控えてください。転倒に注意し、必要に応じて壁に手をついて行いましょう。

よくある質問(Q&A)

腰椎すべり症は病院で診てもらった方がいいですか?

はい。強い腰痛や足のしびれがある場合は、まず整形外科でレントゲンやMRI検査を受けていただくことをおすすめします。病院では画像診断や薬の処方、場合によっては手術といった医療的対応が可能です。整体では診断や投薬はできませんが、体のバランスを整えて負担を軽減するケアを行っています。

手術が必要かどうかはどう判断されますか?

神経の圧迫が強く、日常生活に大きな支障がある場合や、排尿障害などの重い症状が出ている場合等になります。当院では、手術を避けたい・保存療法を希望する方のために、筋肉や骨格のバランスを整える施術を行っています。

整体でできることと病院でできることの違いは?

病院は「診断・治療(薬や注射・手術)」を担い、整体は「体の歪みを整えて回復力を引き出すサポート」を担います。病院と整体は役割が違いますが、併用することで症状改善を後押しできます。当院では「病院で検査したけど原因がよく分からない」「薬だけでは不安」という方に整体でのケアをおすすめしています。

腰椎すべり症でも運動していいのですか?

激しい運動や腰を強く反る動きは控えた方がよいですが、医師から安静指示が出ていなければ、ウォーキングや軽いストレッチは血流改善に有効です。当院では、病院での指示内容も確認しながら、一人ひとりに合った運動をお伝えしています。

日常生活で気をつけることは?

長時間の座位や前かがみ姿勢は腰に負担をかけます。デスクワークでは1時間ごとに立ち上がって体を動かすこと、正しい姿勢を意識することが大切です。整体では、普段の姿勢や動作のクセも一緒に確認してアドバイスしています。

まとめ

腰椎すべり症は放置すると腰痛や下肢のしびれが悪化し、生活に大きな支障を与えることがあります。

「腰痛が長引いている」「足にしびれが出てきた」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
自由が丘あゆむ整体院では、やさしい整体で体を整え、日常生活に合わせたケア方法もお伝えしています。


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